「蒲田は、“粋”がない下町。だからなんだな、きっと。初めて来たときから、どこか懐かしくて、夢で歩いたことがあるみたいにしっくりきた」と寺島しのぶ演じる主人公、優子がパソコンに打ち込む文章―。蒲田という街が、もうひとつの主人公である映画『やわらかい時間』は、“粋”がない中途半端な都内にある街のトーン(雰囲気)が重要な役目を果たしている。で、主人公が“蒲田に住みたい”と、思うきっかけを作ったのが、冒頭間もなく出てくる駅ビル屋上にある観覧車だ。
 「『東急プラザの屋上遊園地』隣のビルから見下ろせる観覧車なんて可愛い」と言う通り、1968年にオープンした“東急プラザ”屋上のプラザランドは時間が止まったままの雰囲気を残している。ナムコが運営する屋上遊園地は都内で唯一、屋上に観覧車があるビルとして知る人ぞ知る蒲田の名所でもあるのだ。子供向けのクレーンゲームや乗り物で、家族連れがメイン…と、いうよりもカップルは殆ど見当たらない場所である。ここで、寺島しのぶは観覧車から見える蒲田の風景をデジカメに納め、ここに住む決意を固めるのだ。

 その昔は“松竹蒲田撮影所”があった場所として知られ、現在はJR京浜東北線と3つの私鉄が乗り入れている人口密度の濃い街である。そのため街のイメージ統一化されておらず、幾重にも連なった異なる雰囲気が蒲田という街を形成している。どうしてこんなものを作ったのか?というものがあちこちに点在しており、他にも妻夫木聡演じるヤクザが幼い頃から探していた“タイヤ公園”の愛称で親しまれている“西六郷公園”も蒲田らしい場所だ。

蒲田 東急プラザ
■東京都大田区西蒲田7-69-1
■TEL03(3733)3281


発売:ハピネット http://www.yawarakai-seikatsu.com/dvd/
BIBJ-6948 片面2層 主音声:Dolby Digital 2chステレオ[16:9 | LB](ビスタ)
映像特典:メイキング、舞台挨拶・トークショー映像、ポスター撮影風景、映画祭映像
監督・脚本家・キャスト・インタビュー、劇場予告・TVスポット、プロフィール

税込4,935円
 


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