境内から河原に降りる石段にそびえる楼門の向こうに見える入江は神秘的な雰囲気が漂うパワースポットだ。撮影当日は、予定外の雨だったにも関わらず、いざ撮影が始まろうとした時に太陽が現われて池には黄金色に輝く日差しが降り注いだ。近くでは渓流釣りを楽しむ釣り人も数多く、長良川でも知る人ぞ知る穴場的なエリアだ。

 今より約1300年前の奈良時代に越前の名僧泰澄大師によって創建。現社殿は室町時代の火災によって焼滅するも新たに建立され、その後、江戸初期に大修理されたと言われている。社殿は近郷には稀な壮麗な佇まいを見せる中央本殿、三神殿として東西の本殿・中門・廻廊が本殿と並列し、舞殿・拝殿・連子格子の入った楼門の七棟が市の重要文化財に指定されている。社前には映画で使われた御神迎祭で名高い長良川の清流沿いに「神の岩」と「羅生池」を臨む。

住所:岐阜県美濃市洲原468-1-1
電話:0575-32-2363

 妻を亡くし一人暮らしを始めた主人公・安田松太郎が住むアパートの隣室で、幼い少女が日々、母親と愛人の男から虐待を受けていた。全てを拒絶した少女を連れて旅に出た松太郎と少女・幸の前に現れたバックパッカーの青年ワタル。二人と一緒に旅を続けるワタルは、いつしか幸の心をつかみ、彼女が笑顔を見せるほどになった。しかし、深く心を病んでいたワタルはある朝、池の前で追いかけてきた二人に笑顔を見せて自ら持っていた拳銃で命を絶ってしまう。

 奥田瑛二監督作品『長い散歩』の中盤にあたるショッキングな場面だ。ワタルを演じたのはデビュー間もない松田翔太。緒形拳演じる主人公は深い悲しみを抱きながら怒りをぶつける。このロケ地として選ばれたのが岐阜県美濃市にある洲原神社である。美濃太田駅から長良川鉄道に揺られること1時間あまり洲原駅を降りて長良川沿いを10分程歩いたところにある神社だ。ロケが行われたのは神社の敷地内にある長良川の入江。映画では中の島が浮かぶ池に見えるが、実は池ではない。

 


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